バーチャルリアリティ学
よく言われるように、バーチャルリアリティはそれ自体最近発生した考え方でなく、コンピューターが発明されて以降、SFをはじめとした文学や、応用を目的とした工学の分野で様々な検討が試みられてきた領域である。
今回紹介する”バーチャルリアリティ学”は、その直接的なタイトルが表すように、これまで蓄積されてきたVRに関わる知見を総合した教科書としてまとめられている。
本書のカバーする範囲はVRの定義や歴史から始まり、前提となる人間の認知機構から実現手法、そして想定される応用用途まで非常に幅広い。
しかしながら各章の記述は簡潔かつコンパクトにまとめられているので、VRに新たに興味をもち、VRのアカデミックな側面について体系的な知識の手ほどきを得たいと思う者にとっては最適な教科書といえる。
- 作者: 舘暲,佐藤誠,廣瀬通孝,日本バーチャルリアリティ学会
- 出版社/メーカー: コロナ社
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (2件) を見る